【備忘録】はてなブログ「見たまま編集モード」でMathJaxを使いこなす【基礎編】

※この記事はMathJaxおよび\LaTeXを使用しています。

どーも、THでございます。今記事では、このはてなブログを「見たまま編集モード」で執筆する際の「数式」の記述について取り扱って行きます。

なお、この記事では、【基礎編】と題し、MathJax\LaTeXの基本的な仕様などについて紹介します。

1.MathJaxとは

MathJaxXML記述で用いいられるMathMLや組版システム\LaTeXで記述された数式をブラウザで表示させるためのJavaScriptライブラリで、数学的記述を教科書や試験で見るような形式で表記にすることができる。

2.MathJaxをはてなブログで使用するには

はてなブログを「見たまま編集モード」で記述中に、[tex:]の間に数式としてさせたい文字または\LaTeXコマンド文を入力する。なお、基本的には全て半角英数字での入力となる。

また、空白は無視されるので、明示的に空白が必要な場合は、コマンドによる入力となる。*1

例えば、

[tex:x=\dfrac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}]

と入力すると、

x=\dfrac{-b\pm\sqrt{b^2-4ac}}{2a}

と表示される。

3.数字とアルファベット・加減算と等号はそのまま入力

数字およびアルファベットの場合は、特にコマンドを使用せずそのまま入力する。

[tex:123456789.0]
[tex:abcdefghijklmnopqrstuvwxyz]
[tex:ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ]

123456789.0
abcdefghijklmnopqrstuvwxyz
ABCDEFGHIJKLMNOPQRSTUVWXYZ

加算・減算および等号についても、そのまま入力する。

[tex:57+68-31=94]

57+68-31=94

4.コマンド

コマンドは、\(バックスラッシュ)とそれに続く英文字で構成され、記号や特殊文字などの入力に用いられる。また、コマンドの直後の{}は引数と呼ばれ、この中に数字などを入力する。(引数を必要としないコマンドも存在する。)

例:乗算と除算・分数

乗除や分数は、加減算と異なりコマンドでの入力となる。

[tex:2\times 3\div 5]は、分数では[tex:\frac{6}{5}]と表記される。

2\times 3\div 5は、分数では\frac{6}{5}と表記される。

5.インライン数式とディスプレイ数式

\LaTeXによる数式表現には、「インライン数式」と「ディスプレイ数式」があり、分数など縦方向に大きい数式の表示に差異がある。

それらについては、それぞれ専用のコマンドを用いて表示を制御することができる。

インライン数式による分数の表記:[tex:\frac{a}{b}]
ディスプレイ数式による分数の表記:[tex:\dfrac{a}{b}]

インライン数式による分数の表記:\frac{a}{b}
ディスプレイ数式による分数の表記:\dfrac{a}{b}

6.環境コマンド(6/21追記)

上記までで説明した表記は主に「文中に数式を挿入して表示する」ための方法だったが、試験問題などで「中央に数式だけが記されている」シーンを見たことがある人も多いはず。

それを再現するコマンドも存在し、「環境コマンド」などと呼ばれている。

それが\begin{}\end{}である。なお、これらのコマンドを使用する場合は、[tex:]による表記はできない。

また、これらのコマンドを使用する前に1つ以上[tex:]による表記が必須である。

当ブログでは、上記の制約を満たすために、記事の先頭で、

※この記事はMathJaxおよび\LaTeXを使用しています。

と記述している。

例:align環境による複数行表示

\begin{align}
\dfrac{1}{2}+\dfrac{1}{3}&=\dfrac{3}{6}+\dfrac{2}{6}\\
&=\dfrac{5}{6}
\end{align}

\begin{align}
\dfrac{1}{2}+\dfrac{1}{3}&=\dfrac{3}{6}+\dfrac{2}{6}\\
&=\dfrac{5}{6}
\end{align}


これで、【基礎編】は以上となります。今後の記事ではコマンドの種類などについて紹介して行きたいと思います。

では今回はこの辺で。

*1:コマンドの切れ目など読みやすくするために空白は適宜入れたほうが良い。